cutting edge
スポンサーサイト
--年--月--日
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
米上院公聴会 中国の軍拡、アジアでの影響力拡大が目的
2006年03月05日
 中国が大幅な軍事力増強を強めるのは、台湾攻略の能力確保のほかにアジアでの影響力を拡大するためだとする見解が、米国政府情報当局の責任者たちから表明された。

 中国は米国本土に届く戦略核ミサイルの増加のほか、遠洋海軍の建設や部隊の遠隔地投入能力の強化など広範な分野での軍事力の大幅増強に国家資源を投入しているという。

 こうした見解は上院軍事委員会が2月28日に開いた「脅威評価」の公聴会で表明された。ブッシュ政権を代表して証言したジョン・ネグロポンテ国家情報長官は中国について「グローバルな規模でパワーを拡大し、やがて米国にとって同等の競合相手となりうる」と述べる一方、「中国の経済拡大が世界での政治的影響力だけでなく遠隔地への兵力投入能力を増強する軍事近代化をあおっている」と強調した。

 同長官は中国近代化の内容について「兵器全般の近代化、戦術、地域レベルでのより効果的な作戦ドクトリンの推進、訓練、後方支援、動員などの改善」を列挙した。

 マイケル・メープルズ国防情報局長は特に中国軍の近代化の最優先項目の一つが米国本土を攻撃できる戦略核ミサイルの規模、命中精度などの拡大だと述べ、中国はこれによって米国への抑止力を高めようとしている、と指摘した。メープルズ局長は「中国軍は潜水艦発射の射程8000キロのミサイルJL2を開発中で、現在すでに発射テストを終え、数年中に配備へと進む一方、台湾に近い地域などでの中・短距離弾道ミサイルの配備を一貫して増強している」とも証言した。同局長は更に中国軍近代化のほかの焦点として
  1. 近代的な戦闘機の開発と取得
  2. 遠洋海軍の整備
  3. 水陸両用能力の強化
  4. サイバー戦争の研究
  5. 情報戦争のドクトリン樹立
などへの着手を報告した。

 中国がなぜ軍拡を続けるのかについては上院軍事委員会のジョン・ウォーナー議員が「どの国でも自国の安全保障のための一定の軍事力保持の権利があるが、中国の場合、なぜかその必要性をはるかに超えている」という疑問を提起。これに対し、証人側のマイケル・ハイデン国家情報次官は「中国の軍拡が自国の安全保障の域を超えていることは明白で、その動機は台湾攻略の能力保持だけでなく、アジア全域、ひいては国際的な場での影響力の拡大を意図してだろう。中国側には大国となれば、自動的に軍事力を強大にしなければならないとする思考があるようだ」と答えた。

【ワシントン 古森義久】
2006年03月05日 産経新聞4面記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
/ Template by sukechan [ laughing cat custom version ]
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。