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[元米陸軍大尉 加藤喬氏 談話] 名誉除隊 2
2006年02月22日
 {米国防総省外国語学校日本語学部長 加藤喬(かとうたかし)さん}

---- 米軍人の社会的地位に比べ、現職自衛官は、勲章すら授与されません。

加藤: 米軍の場合、現役将兵に対し勲功によりメダル(勲章)などが授与され、昇進のスピードや年金の多寡にも影響します。自衛官も日々危険な訓練・任務に従事しているのに気の毒です。

---- 「気の毒」なエピソードを知っていますか。

加藤: 1994年の米ロサンゼルス地震で出動した我々に、被災者はもちろん、米国民、メディアから熱く感謝され、何よりの励みでした。ところが、ちょうど1年後の阪神淡路大震災では当時、災害時の自衛隊出動ですら法で足かせをはめていたにもかかわらず、「出動が遅れた」などと、心無い非難が日本の国民やメディアの間から起こりました。日本と世界の、軍隊に対する期待やイメージには深い溝があります。

---- 同じ民主国家の日米両国にこうした差ができるのはなぜでしょう。

加藤: 米国は英正規軍と戦った独立戦争以来、民兵を組織。自由と独立、家族の命・安全は自ら守るとの伝統や国民気質があります。ですから、軍や軍人への抵抗感も不信もない。ところが、日本は第2次世界大戦後、進駐軍の”日本文化根絶計画”に端を発し、その後は「愛国=軍国主義=悪」との方程式を、教師から、鵜呑みにするよう洗脳され続けてきた。多くの日本人が「外国の干渉を受けない聖域」、つまり国土を守ろうという気概を失い、心が空洞化している。悲劇です。

---- ところで、湾岸戦争(1991年)後、情報部の大尉となると同時に、軍属として就かれた「米国防総省外国語学校(DLI)」とは、どのような組織ですか。

加藤: 米国益に影響する二十数ヵ国の言語を教え、米国の陸・海・空軍と海兵隊の連絡士官や駐在武官、下士官、語学兵の養成が任務です。連邦捜査局(FBI)の特別捜査官が来ることがあります。

---- 厳しそうですね。

加藤: 二等兵から大佐まで居る日本語学部の学生たちは、63週間で日常会話は言うに及ばず、高度の敬語や謙遜語、日本人にさえ難解な軍事用語を習得せねばなりません。ほぼ4週間ごとに読解、聴解、会話の難しい試験があり、これに2回続けて落ちると落第。日本の政治・経済・軍事・文化・地理などの知識も、日本語で行う研究発表の際に審査されます。

---- 情報重視の米軍の姿勢がうかがえますね。

加藤: 歴史は日米開戦前夜からで、前身は陸軍対日戦争語学学校。ところで、校内には日本名の建物が多い。第二次大戦中、欧州戦線での武勲で、米陸軍史上最多の勲章を授与された日系二世部隊、・第442独立歩兵連隊にいた”ヤンキー・サムライ"の名字にちなみ「ハチヤ」などと名付けられています。

(聞き手 野口裕之)
2006年02月22日 産経新聞2面記事
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