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[元米陸軍大尉 加藤喬氏 談話] 名誉除隊 1
2006年02月22日
【加藤喬(かとうたかし)】
{米国防総省外国語学校日本語学部長。元米陸軍大尉。1957年、東京生まれ。都立新宿高卒後、79年渡米。カリフォルニア州立短大、アラスカ州立大で哲学を学ぶ一方、米陸軍予備役士官訓練部隊で訓練。91年の湾岸戦争に第164直接支援整備中隊の中隊長代理として参戦。カリフォルニア陸軍州兵部隊第223語学情報大隊で中隊長を務めた。著書に「名誉除隊」(並木書房)}


《米国にあこがれ、都立高校卒業後に渡米した平凡な青年が米陸軍将校になった。湾岸戦争では米国人として義務を果たした。「母国」と「祖国」のはざまで悩みながら・・・。》

---- 大尉で米陸軍を辞めたそうですが、近著のタイトルにもなった「名誉除隊」とは、どういうものですか。

加藤: 除隊には名誉、一般、名誉外、懲戒、不名誉の5種類の形式があります。名誉除隊の場合は、在役中の記録が概ね良好で、軍法会議や民事訴訟の対象になったことがなければ授与されます。年金はじめ、教育援助、住宅ローンなど名誉、福利厚生、生活保障などの各面で、さまざまな恩恵が付きます。米社会では名誉除隊証書がないと、州や連邦政府の仕事に就けない程です。

---- 北朝鮮拉致被害者、曽我ひとみさんの夫、ジェンキンス元軍曹は「不名誉除隊」でしたが。

加藤: 不名誉除隊の場合、全ての恩典を失い肩身の狭い思いが終生つきまといます。ジェンキンス元軍曹は事実上の"売国行為"などを行い、戦友を危険にさらしたのだから、厳しい処罰を受ける可能性もありました。日本の世論に擁護され、運が良かったのです。

---- 外国での軍や軍人の社会的地位は、日本の自衛隊に比べ格段の差がありますか。

加藤: そう思います。ベトナム戦争後は、映画「ランボー」に象徴されるベトナム・シンドローム、つまりベトナム帰還兵をさげすむ風潮が蔓延しましたが、、ブッシュ(父)大統領時代の湾岸戦争では克服されました。自分自身、湾岸戦争の「砂漠の嵐作戦」(1991年)に参加しましたが、自分の行動に誇りを持っています。湾岸戦争以来、家族らが出征した家のドアや門柱に飾られた「無事の帰還を願う黄色いリボン」は米国の団結を象徴する光景になりました。

---- 軍人の社会的評価・地位を実感した体験は。

加藤: 任官したての頃、軍服で民間機に乗っていたら、スチュワーデスが「お若い少尉さんに」と、酒をサービスしてくれました。湾岸戦争から帰還途中、給油に寄ったアイルランドの空港でも、居合わせた米国人観光客が部下全員に酒を振る舞ってくれました。政治家や官僚ではなく、ごく普通の人々に感謝されているのがすごくうれしかった。自衛官と一杯やると、「そんな米軍人がうらやましい」と本音を聞かされます。

(聞き手 野口裕之)
2006年02月21日 産経新聞2面記事
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軍籍を有するものが、相当の理由により軍事法廷(軍法会議)で有罪となった場合、軍法により懲役などの懲戒に処せられる。さらに軍が不名誉除隊に相当すると認めた場合、以下の不利益を被る場合がある。退職金の支払い停止年金の支払い停止再就職の際に履歴書への記載が必要
2007/03/12(月) 10:54 | 軍事等々
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