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資源小国の挑戦 第1章 共生に向けて(1+) 電気備蓄に超電導利用-中部電力SMES
2006年02月01日
 電気は大量に蓄積することができない。送電ロスがあるにもかかわらず、青森県東通村から700キロ以上のエネルギーロードを通じて電気を運んでいるのもこのためだ。電気を大量に蓄え、必要な場合に素早く供給できないか-。多くの技術者がこの難題に挑んできた。

 中部電力が開発した超電導電力貯蔵装置「SMES」は、その夢に大きく近づいた製品だ。国内最大の液晶テレビ生産拠点であるシャープの亀山工場(三重県亀山市)に世界で初めて導入され、液晶パネルの精密加工を支えている。

 物質をある温度以下に冷やすと突然、電気抵抗がゼロになる超電導技術を活用し、液体ヘリウムで零下269度にまで冷却した超電導状態の合金コイルに電流を流すことで電力を蓄える仕組みだ。超電導状態で電線の端と端をつないで輪にすれば、電気エネルギーはロス無く内部を循環し続けるという特性を利用した。

 大規模停電には至らなくても、送電線への落雷によって瞬間的に電圧が低下する「瞬停」の発生は珍しいことではない。コンマ数秒とはいえ、瞬停が起きれば、精密加工が必要な液晶パネルにとって致命傷となりかねない。SMESは瞬停時に大量の電気を放出し、精密加工の精度を守る。

 シャープの亀山工場に導入されたSMESの外見は、直径5メートルほどの釜状のステンレス容器だが、万一、工場の電力系統に瞬停が発生すれば、瞬時に電気を放出して電力を補完する。放出される電気は1万キロワットで、一般家庭3500戸分に相当する能力を備える。

 開発に携わった中部電力の長屋重夫超電導・新素材グループ長は「今後は100万キロワット級にまで蓄電規模を拡大し、広域の電力系統の安定に活用していきたい」と話す。日本を縦断するエネルギーロードは、こうした新しい技術の登場によって将来、その姿を変えるかもしれない。

2006年2月1日 産経新聞2面特集

中部電力ではその後更に超電導技術の研究開発を進め、昨年10月にはその成果として、超電導電力貯蔵装置(SMES)の重要な構成要素である、イットリウム系超電導線材の製造技術を発表している。
中部電力プレスリリース
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2007/09/30(日) 08:31 | 東証上場企業2
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