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中国 進む潜水艦大国化
2005年12月26日
 「中国の海軍近代化=米国の海軍力への意味」と題された約80ページの同報告書は上下両議院の法案審議の資料として作成された。報告書は国防予算を審議する同議会にとっても中国の軍拡は主要な懸念の対象になったと冒頭で明記、ジョン・ウォーナー上院軍事委員長が「米海軍にとって中国海軍はチャレンジ」と定義づけた上、米海軍のベルン・クラーク作戦部長が同軍事委員会に「米海軍にとっての主要な脅威は中国海軍であり、その動向には重大な懸念を抱いている」と報告したと記している。

 報告書は米国にとって最も意味の大きい中国海軍関連パワーの近代化としてまず、「台湾や日本の目標に照準を合わせて中国側に配備された合計730基ものCSS6、CSS7などの中・短距離弾道ミサイルの多くが、複数機動型個別誘導弾頭(MaRV)ミサイルへと改造されつつあり、将来は海上の艦艇をも攻撃できるようになる」と警告した。

 更に中国が新配備あるいは開発している海軍関連攻撃兵器として
  1. 地上攻撃巡航ミサイル
  2. 対艦巡航ミサイル
  3. 地対空ミサイル
  4. 艦艇攻撃の航空戦力
- などを指摘した。

 同報告書は中国の潜水艦戦力の増強が米側に深刻な懸念を生んでいるとして、中国がいま同時に少なくとも5種類の潜水艦を取得しようとしていることは「世界でも最も野心的な潜水艦拡張の努力」と判定。特に最近の動きとして「中国は90年代に購入したロシア製のキロ級潜水艦4隻に加え、更に同8隻を取得中」と述べている。他に新規に開発中の潜水艦として
  1. 戦略弾道ミサイル原潜094型
  2. 攻撃型原潜093型
  3. 攻撃型通常潜水艦041型「元」級
  4. 攻撃型通常潜水艦039型「宋」級
- の4種類があげられた。

 報告書はさらに既存の潜水艦として最近、日本領海に侵入した攻撃型原潜「漢」級や戦略弾道ミサイル原潜「夏」級、旧式の「明」級、ロメオ級などをあげ、中国は世界の「潜水艦大国」を目指し、このままだと2020年までに35隻の新潜水艦を取得して、合計50隻以上の新鋭攻撃型潜水艦を配備、米海軍を圧倒すると予測した。

 報告書は中国海軍がロシア製のソブレメンヌイ級駆逐艦や敵艦の電子機能を破壊する電子爆弾の配備をも進めているとしてその軍拡の異常なまでの規模と速度を強調。狙いは「台湾攻撃の際の米軍介入の阻止」「アジア地域での軍事主導権の主張」「中国の海洋領土、経済、エネルギー権益の防衛」などだとしている。

【ワシントン=古森義久】
2005年12月25日 産経新聞2面
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