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「日中関係悪化は中国の日本に対する挑発・侮辱が原因」-米専門家
2005年11月16日
 元国務省中国分析部長で現ヘリテージ財団中国専門研究員のジョン・タシック氏はこのほど、産経新聞のインタビューに応じて、米国から見た日中関係の現状についての見解を語った。同氏は日中関係が悪化して見えるのは、中国がアジアでの歴史的なパワーの拡大の過程で日本を障害とみて抑え、辱めることをアジア諸国に誇示しようとしていることが主要因だと指摘。日本にとっては、首相の靖国参拝問題などで中国のいいなりになることが、最悪の選択だとの意見を表明した。一問一答は以下の通り。

 -米国から見ての日中関係の全体像をどう特徴づけるか

 「今の東アジア・西太平洋では、中国の新たな経済的、軍事的なパワーの拡大による地政学上の地殻変動が起きている。中国は既成の米国主導の秩序に挑戦し、アジアの首位の国家として君臨しようとしているが、その過程で最大の障害になるのは日本だとみている。その結果、中国は日本に多角的に圧力をかけ、挑発し、辱め、小突き回そうとする。そして、中国指導部はそのことをアジア諸国や自国の国民に誇示したいのだ。基本的にはこの中国の動きが日中関係の緊迫とか悪化という状態を作っている」

 -その辱めとか挑発の実例は

 「中国が日本の国連安保理常任理事国入りに日本はその資格がないとして、反対工作を展開したのも日本侮辱の一例だ。この反対は、明らかな政府主導の反日暴力デモと一体となった。東シナ海の排他的経済水域(EEZ)の区分未定の海域で、中国が一方的にガス田開発を断行していること、さらには日本領の沖ノ鳥島周辺で艦艇を出動させていることも同様だ。尖閣諸島への領有権主張も、類似のケースといえる」

 -中国当局が挑発や侮辱を自国民にも示すのは何故か

 「共産党の統治の正当性を誇示するためだ。中国共産党はマルクス主義の正統性を失い、自国をアジアに君臨する偉大な主導国として歴史的な首位の座につけることを自国民に示して、新たな正当性を誇示しようとするようになった。アジア覇権によって、共産党の一党支配を納得させるわけだ。その場合に、まず日本を叩くことになる」

 -小泉純一郎首相の靖国神社参拝が日中関係の悪化の原因だとする主張があるが

 「靖国参拝は、日中関係全体では議論に値しないほど小さな問題だと思う。私は、日本も靖国参拝も中国が見るようには見ない。私は、日中関係で靖国にだけ焦点を合わせる人たちが理解できない。最近の日中関係悪化といえば、中国側では昨年12月から今年3月ぐらいの期間中も靖国ではなく、日本の国連安保理常任理事国入り阻止が主標的だった。反日デモも、日本の国連常任理事国入り反対がもっぱらのスローガンだった」

 -日本は中国からの挑発や侮辱にどう対応すべきだと思うか

 「最悪の選択、つまり絶対にすべきでないのは、中国のいいなりになることだ。自国の国益を害する不当な要求には不快感を表明し、積極果敢に対応すべきだ。中国の不当な要求を一度、許容すれば、中国は勢いづいて必ず、また日本を小突き回すことになる。中国に毅然と対するには、日本の防衛体制を強化しておく必要もある。そのためには米国との同盟を堅固にしておかねばならないだろう」

{ジョン・タシック氏}
ジョージタウン大学卒業後、1971年から米国務省の外交官となり、中国を専門として中国、台湾、香港に通算約15年駐在、92年に国務省情報調査局中国分析部長、2001年にヘリテージ財団に入り、中国分析専門の研究員となる。

【ワシントン=古森義久】
2005年11月15日 産経新聞6面
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