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[論考 中韓の教科書]韓国編(4) 徳の中心は愛国・愛族
2005年07月05日
 韓国の小中高校にはそれぞれ日本の「公民」に当たる「道徳」という科目がある。小学校(韓国では初等学校という)の教科書『道徳』では3年生から冒頭の第1ページには必ず国旗(”太極旗”という)が大きく出ていて「国旗に対する誓い」が書かれている。

 「私は誇るべき太極旗の前で、祖国と民族の無窮の栄光のため、身と心をささげ忠誠を尽くすことを、固く誓います」

 この「誓い」は学校行事だけではなく国旗掲揚や国歌の演奏、斉唱などが行われる際にはナレーションで必ずといっていいほど登場する。

 『道徳』では学年ごとに国旗理解のために様々な説明が行われているが、5年生の教科書では「国旗掲揚の方法」を教えている。それによると外国の旗と一緒に掲げるとき、全体の旗の数が奇数の場合は韓国の国旗を一番真ん中に、旗の数が偶数の場合は一番左端に掲げる-といったことまで説明されている。

 国旗の保管の仕方などをイラストで教えているのもある。つまり国旗への尊敬心を繰り返し教えているのだが、現実の韓国は反日運動で日本の国旗がしょっちゅう焼かれるなど他国の国旗への尊敬心は弱い。

 さらに余談で言えば近年、北朝鮮への配慮のせいか反金正日デモで北朝鮮の国旗が焼かれそうになると、警備当局は必死になってやめさせるのに、日本の国旗だと知らん顔が多い。

 小学校の『道徳』では礼儀作法や約束、規則を守ること、助け合いなどいわゆる公衆道徳的な内容が多い。それでも5年生版では冒頭の口絵写真は「独立記念館」になっており「国の発展と私」といった章で愛国心を高める。

 それが中国の『道徳』になると「社会生活と道徳」と「望ましい国家・民族生活」からなり、国家・民族の話が全体の半分を占めている。

 前半部分でも「伝統道徳」が強調され、たとえば「外来文化の氾濫」という写真とともに次のような記述がある。

 「今日のような世界化、国際化時代にわれわれのものに対する理解がなければ中身のないうわべだけのものになる。”韓国的なものが最も世界的なものだ”という言葉があるように、われわれのものの大切さを知ってこそ望ましい世界市民として認められるだろう」

 このことは後半の「望ましい国家・民族生活」の次のような記述につながる。

 「(通信・情報革命やNGO=非政府組織=の発達などで)国家は過去の遺物として消え去るものと主張する人も出ているが、過去はもちろん未来もわれわれの安全と福祉の責任を負ってくれるのは国家しかないというのが支配的な見解だ。したがって国と民族を守ろうとするわれわれの意地と努力こそが、われわれを未来社会で人間らしく暮らせるようにしうるのだということをいつも忘れてはならない」

 中学『道徳』の後半には「正しい愛国・愛族の姿勢」という章がある。この章の冒頭にも抗日テロで知られる独立運動家・尹奉吉の胸像写真が掲載されているが、その中に最近も外交的に大騒ぎした「独島(日本名・竹島)」に関する話が写真とともに出てくる。

 「1953年4月20日、鬱陵島住民の洪淳七が日本人の侵入から独島を守るため”独島義勇守備隊”を組織し、執拗な日本の野心を阻止する役割を担った」

 これが「愛国・愛族の姿勢」というわけだ。もちろん「日本と領有権を争っている」などという客観的な記述はない。そして探究課題として「われわれの歴史において独島はきわめて重要な意味を持っている。その中でわれわれの軍事的、経済的安保と関連し独島が持つ意味が何か書いてみよう」という。

 韓国では中学『道徳』に安保問題も出てくるのだ。しかしそこでは「日本の軍事大国化傾向と米国の新しい安保戦略の樹立による中国とロシアの反発で軍備競争が触発される可能性が出ており、われわれの軍事的安保の脅威要因になりつつある」となっている。

 中国ではなく日米に問題があるというのだ。教科書として果たしてこれでいいのだろうか。

黒田勝弘氏 産経新聞2005年7月5日付朝刊記事

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