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[論考 中韓の教科書]韓国編(3) 民族の”頑張った”記録
2005年07月03日
 韓国の中学歴史教科書『国史』(国定で1種類)の近代史部分に「独立戦争の展開」という一章がある。日本統治時代に韓国が日本相手に「独立戦争」を展開したというのだ。そういえば、北朝鮮も日朝交渉に際して”過去清算”の1つとして、日本に対し戦時賠償を要求している。

 しかし日本は韓国(朝鮮)と戦争した覚えはない。日本統治時代の韓国は日本に併合されていたため、むしろ多くの韓国人たちが日本軍人として米国や中国など連合国と戦っている。

 したがって1945年、日本が連合国に敗戦し朝鮮半島から撤収を余儀なくされた後、韓国は戦勝国として連合国には加われなかったし、その後の対日講和条約(1951年)にも参加できなかった。これは歴史的事実である。

 なのに韓国の歴史教科書はなぜ日本と戦争したというのだろうか。中学『国史』には次のように記述されている。

 「3・1運動(1919年)以後、わが民族の独立運動はいくつかに分かれて展開された。その主な流れの一つは日帝の侵略に武力で立ち向かい戦った独立戦争と義挙だった。 独立戦争は満州と中国本土を根拠に日帝が敗北するときまで絶え間なく展開された。特に大韓民国臨時政府は韓国光復軍を創設して日帝に宣戦布告し、連合軍とともに対日戦争に参戦した」

 つまり旧満州での抗日ゲリラ闘争や中国軍(蒋介石軍)指揮下に加わった韓国人など、海外での独立運動のことを指しているのだ。また教科書にいう「義挙」とは抗日テロのことで、章の冒頭には1932年(昭和7年)、日本軍占領下の上海で日本人の天長節(天皇誕生日)記念式典に爆弾を投げた尹奉吉が「義士」として写真とともに紹介されている。

 中学『国史』は本文329ページのうち近代史が約100ページを占めている。そのうち日本統治時代にかかわる部分は「民族独立運動」という単元で約30ページある。

 しかし日本支配に伴う徴兵や慰安婦問題など、いわゆる被害については「民族の受難」として10ページ足らずで、残りの約20ページは「3・1運動」「独立戦争の展開」「国内の民族運動」とすべて「日本支配に対しわれわれがいかによく闘ったか」という輝かしい歴史の記述になっている。

 これはソウル南方の天安市にあって児童、生徒の歴史教育の場になっている「独立記念館」の展示も同じである。日本との歴史については日本にやられたという惨めな話より、日本をやっつけたという元気の出る輝かしい話が圧倒的に多いのである。

 韓国をはじめおそらくどこの国の歴史教科書も、自分たちの過去については「暗」よりも「明」をたくさん記述しているはずだ。日本の教科書だけが「暗」を多く詳しく記述しなければならないというのは通らない。

 韓国の歴史教科書における「対日独立戦争」というのは、韓国としてはそう考えたいということだろう。連合国-つまり国際的には「宣戦布告」をはじめ必ずしも「独立戦争」という評価はされていないが、民族としてよく頑張ったという”力づけ”のためにそう記述しているのだ。

 これに対し日本としては、北朝鮮のように「戦時賠償」という外交問題につなげてきた場合、その見方は拒否せざるをえない。ただ歴史教科書が韓国の見方としてそう記述するのは理解できる。国定の『国史』だからといって日本政府が記述修正を要求するなどということは必要ない。「独立戦争」だったのかどうか、あるいは「宣戦布告」の有効性などは学者、研究者たちが議論すればいい話だ。

 ところで日本の韓国支配を決定付けた1910年の日韓併合の合法、不法は、40年前の日韓国交正常化交渉での意見が対立し、今でも双方の学者が議論し対立している。日韓歴史共同研究委員会においても韓国の学者たちは不法・無効論を主張してやまなかった。

 しかし国際的には合法論が優勢なのだ。そのせいか高校『国史』には併合条約締結の”事実”は記述されていない。

黒田勝弘氏 産経新聞2005年7月3日付朝刊記事

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