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[論考 中韓の教科書]韓国編(1) 国交正常化 成果は無視
2005年07月01日
 今年6月は日韓国交正常化40周年だった。韓国は1945年、日本の統治から解放された後、20年後の1965年にやっと日本との国交を回復した。韓国にとっては旧支配国と新たな協力関係を結び再出発した歴史的なできごとだった。韓国の歴史教科書は、”宿敵”-日本との国交正常化をどう記述しているか。

 中学の国定教科書『国史』は朴正熙政権時代(1961-79年)のひとこまとして「長い間、宿題として残っていた日本との関係を改善し韓日協定を締結した」とだけ書かれている。歴史教科書であるにもかかわらず「1965年」という年がない。しかも「国交正常化」とか「国交回復」といった言葉もない。単に「協定締結」とあるだけだ。いかにもおざなりである。

 だから関連の写真などもないのだが、一方で1992年の中国との国交回復については両国外相が握手する写真が出ている。年も書かれ「中国と修交(国交)」と記述されている。

 こうした韓国の教科書の記述は、韓国が日本との国交正常化とその後の日韓協力関係をいかに軽視、あるいは無視しているかを物語るものだ。

 韓国では「日帝時代」といわれる日本統治時代(1910-45年)の”大過去”は、もちろん暗黒の時代として全否定されているが、1965年以降の日本との”小過去”についてもまともな評価はされていない。

 金大中大統領(1998-2003年在任)が1998年10月、日本の小渕首相とともに発表した「日韓共同宣言」は、「日韓両国が1965年の国交正常化以来、各分野で緊密な友好協力関係を発展させてきており、このような協力関係が相互の発展に寄与したことにつき認識をともにした」となっている。

 韓国の大統領としては初めて公式文書で国交正常化後の日本の協力を評価したものだが、歴史教科書には何も反映されていない。

 中学、高校の『国史』には経済発展の象徴として「京釜高速道路」や「浦項製鉄所」の写真がカラーで掲載されている。いずれも韓国が1965年の国交正常化で日本から提供された資金や技術を投入して完成したものだ。これまで学校教育の現場で「日本の協力」の事実が教科書や先生の口を通じて少しでも紹介されてきておれば、韓国国民の対日感情も少しは緩和されていたかもしれない。

 今後はどうだろう。日本との”大過去”にかかわる”暗”だけではなく”小過去”にかかわる”明”が教えられることはないのだろうか。

 韓国の学校の歴史教育では、必修の『国史』のほかに高校生の場合、選択科目で『韓国近・現代史』があり、教科書は国定ではなく検定になっている。保守派などからは「韓国に厳しく北朝鮮にはやさしい韓国版・自虐史観だ」と批判の声が上がっているものだが、日韓国交正常化については参考記述として次のように書かれている。

 「朴正熙政府は日本との修交を要求する米国の支持を得て、経済開発の資金をつくるため国交正常化を急いだ。そして日本の植民地支配謝罪、略奪文化財返還、軍隊慰安婦や強制徴用者、原爆被害者に対する補償、在日同胞の正当な法的地位や待遇などの問題はおろそかにしたまま、無償3億ドルと政府借款2億ドル、民間商業借款1億ドル以上(注・実際は3億ドル)を受け取る条件で韓日協定が締結されてしまった」

 明らかに否定的な記述だ。この教科書では「研究課題」として「韓日協定の問題点を今日の韓日関係を参考にして指摘してみよう」となっている。日韓国交正常化による成果は抜きに「問題点」だけを強調する形になっている。

 高校の選択教科書『韓国近・現代史』は韓国社会の現状を反映してかなり左派的だが、最後に「資料で見る歴史」があり、日本の宮崎駿監督のアニメ『風の谷のナウシカ』のポスターが登場している。「日本に対する貿易依存度が高い状況で日本文化が解放され、われわれの生活に深く浸透しつつある」と説明されているが、韓国の生徒たちは否定・批判の中で日本を理解するしかないようだ。

黒田勝弘氏 産経新聞2005年7月1日付朝刊記事

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