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国連再考 第1部 (10) ‐ 国益との共存
2003年08月07日
 国連の失態や欠陥をこれまで報告して来た。 だがもちろん国連の存在自体を否定するわけでは決してない。 国連が成し遂げてきた着実な実績を無視するわけでもない。 国連への反発や不信がすっかり高まった米国でも、その国連批判の先頭に立つ元国連大使のジーン・カークパトリック氏でさえ、国連批判の過剰を戒める。 「米国が排しても嫌っても国連は今後も存在していくだろう。 だからその存在自体をあまり批判しても意味がない...

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国連再考 第1部 (9) ‐ 常任理事国への壁
2003年08月06日
 日本は国連に切ない恋心を寄せてきた。 だが当の国連の素顔は日本が思い抱いた魅惑の相手とはほど遠く、日本をいささかでも恋う思いもなかった。 その意味では完全に片思いだった。 この片思いのむなしさの卑近なほんの一例が東京の青山にそびえる国連大学なる施設だろう。 日本にとって国連に入ること自体が悲願だった。 独立を回復してすぐの一九五二年六月、国連への加盟を申し込んだが、ソ連の拒否権でついえた。 その後、...

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国連再考 第1部 (8) ‐ 石油交換プログラム
2003年08月05日
 湾岸戦争からイラク戦争へのうねりは期せずして国連の管理能力の欠落をも見せつけることとなった。 国連が七年も管理してきたイラクの「石油食糧交換プログラム」が不正に運営され、巨額の資金が賄賂やキックバックとして消えたことを知りながら、国連自体は何もしなかったことが明るみに出たからだった。 一九九六年に始まったこのプログラムはイラク国民への食糧や医薬品など人道的な産品を輸入するという趣旨だった。 九一年...

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国連再考 第1部 (7) ‐ イラク戦争
2003年08月04日
 「国連が自らの決議に沿ってイラクの武装解除を実行しないならば、米国がそれを実行する」 米国のブッシュ大統領はこんな言明を繰り返した。 三月下旬にイラクのフセイン政権への軍事攻撃を開始する前の意図の説明だった。 「国連が行動をとらない」という点を強調し、代替策として米国が国家主権を発動しての行動をとらざるをえない、という宣言でもあった。 平和を維持するための国際機構としての国連の失敗は、数え切れない...

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国連再考 第1部 (6) ‐ 最大の目的
2003年08月02日
 国連の第一の目的はまず 「国際の平和と安全を維持すること」である。 国連憲章の第一条に明記されている。 この最大の目的が現実にどこまで達成されているのかを測るときに、考察を欠かせないのは、ルワンダでの大虐殺だろう。 大虐殺の中でもジェノサイド(民族抹殺)と呼ばれる大規模な蛮行だった。 一民族全体を徹底して滅ぼそうという大量殺戮の行為である。 しかもナチのユダヤ民族抹殺などという体系的で機械的な殺人と異...

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国連再考 第1部 (5) ‐ ソマリアの惨劇
2003年08月01日
 ソマリアの首都モガディシオでの国連平和維持活動にからむ戦闘がどれほどむごく、すざましかったことか。 米国映画「ブラックホーク・ダウン」の息をもつかせぬ戦闘シーンからも、その血なまぐささの一端はうかがわれる。 この戦闘は国連のあり方に関して一つの歴史的な転機を画すことともなったのだ。 一九九三年十月三日の日曜日午後、インド洋に面した海岸都市モガディシオの中心街、さんさんと注ぐ陽光の下、群衆のあふれる...

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